夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

2023-01-01から1年間の記事一覧

第337夜

虚無。 5時間56分11秒。

第336夜

虚無。 5時間14分35秒。

第335夜

広いログハウスに暮らしていた。アメリカ西海岸にあるような、別荘のような家だった。姉と兄と、母方の祖父母と、両親と私と、そして、猫が1匹暮らしていた。灰色の長毛に埋もれた、体長1メートル近くあるデカい猫だった。リビングを覗いてみると、焦茶色の…

第334夜

虚無。 4時間41分39秒。

第333夜

都心のタワーマンションに引っ越して来た。全40階建ての1階から5階までは商業施設となっており、6階から20階あたりまでがオフィス、その上が住居である。私の部屋は30階あたりにあって、ワンフロア全てが私の私有地だった。10帖ほどの寝室が3つと、20帖近く…

第332夜

虚無。 5時間53分2秒。

第331夜

南極の氷山頂上にある巨大な幼稚園にて、子どもたちが工作した粘土作品を見る授業参観が開かれた。講堂に並べられた木製の棚に、数百個の粘土作品が展示されており、私たち大人は、まるで美術館を巡るように、真剣な眼差しで作品を鑑賞して周っていた。突然…

第330夜

校舎の1階、エントランスに面した廊下沿いには職員室があり、その手前には、全面ガラス張りの講師室がある。放課後、私は講師室入り口のガラス戸を開けて、建築家の先生を呼んだ。部屋の奥からやって来た先生に、iPadで、ある漫画の見開きページをみせながら…

第329夜

虚無。 6時間52分24秒。

第328夜

宿泊しているホテルを出て、一番近いファミマまで走った。時刻は20時ごろである。空腹に限界が来たので、なにか食べ物を調達したかった。ファミマに入ると、店内は薄暗い。商品棚には何も置かれておらず、空き店舗のようにスッカラカンで、棚と棚の間の通路…

第327夜

虚無。 6時間44分57秒。

第326夜

学年全員で合宿所に宿泊した。部屋に到着するやいなや、私たち生徒は宿泊部屋のドアを開け放ち、先生たちが見回りに来るのを待った。部屋にある家具家電、持ち込んだ衣類、生活用品、そのほか、私たちの個人的な持ち物全てを、先生たちは把握しなければなら…

第325夜

虚無。 4時間50分10秒。

第324夜

南側の窓を見ると、家の裏手に広がる芝生の庭に、十数人の強盗が立っていた。全員もれなく、武装した屈強な外国人男性で、微動だにせず、ただ仁王立ちして、じっと私の家を凝視している。私は、「今から逃げ出してもどうせ捕まるだろうから、せめて、なるべ…

第323夜

虚無。 7時間43分37秒。

第322夜

小さな犬がいた。駅前ロータリーに、体長15センチほどの真っ黒なトイプードルが、まるでぬいぐるみのように、地面に伏せて座っていた。ロータリーの反対車線に、犬を飼っている友人の姿が見えたので、私は、もしかして友人の飼い犬が脱走したのかも、と思い…

第321夜

虚無。 6時間56分5秒。

第320夜

市役所の前では、市民たちによる大規模なデモが行われていた。人々は大声で、市役所に向けて何かを訴えているようだったが、具体的に何と言っているのかは聴き取れない。私はデモを横目に市役所に入り、建物の奥へ進んで行くと、一番奥の広い会議室で、市長…

第319夜

断崖絶壁の岩肌に、巻き付くように作られた細い道があり、おもちゃの線路が敷かれていた。線路にトミカのパトカーを乗せてみると、ヒュルヒュルという音を鳴らしながら走り出し、崖っぷちを疾走した。遠くから眺めていると、道の向こうの地面が崩れ、線路が…

第318夜

虚無。 8時間48分44秒。

第317夜

虚無。 4時間38分30秒。

第316夜

学校に侵入した。自分が通っている学校だが、正門は締め切られているから、誰も居ない校舎裏のドアをピッキングして開け、登校した。階段を上がっていくと、教室がある階の廊下は水浸しで、浅い川のようになっていた。クラスメイトたちがボートに乗っている…

第315夜

虚無。 5時間12分28秒。

第314夜

高校生の組体操大会の審査員をやることになった。グラウンドには全国から数百人の高校生たちが集まっており、それぞれ30人ずつ、各学校のクラス単位で出場している。ひとクラスにつき1曲の持ち時間で組体操を披露し、私を含めた数人の審査員が採点して、その…

第313夜

学校別対抗のマラソン大会に、代表として参戦した。私が出場するレースでは、私と、インターナショナルスクールの生徒との、1対1の対決だった。私たちは試合用に封鎖された高速道路を走った。路肩から大勢の観客たちが見守る中、誰もいない高速道路を全力疾…

第312夜

虚無。 4時間31分51秒。

第311夜

虚無。 5時間51分51秒。

第310夜

休日の昼間、超巨大ショッピングモールをぶらついていると、向こうから、80代くらいのお爺さんが1人、覚束ない足取りで歩いて来るのが見えた。つい数分前にもすれ違っており、ずっと何かを探して彷徨っている様子である。心配になったので、私はお爺さんに駆…

第309夜

虚無。 5時間55分51秒。

第308夜

その村は、山の頂上、木が切り倒された開けた場所にあり、村人100人ほどが、まるで全員が家族のように仲良く暮らしていた。私は、その村の長の一人娘で、毎週末、村の祭事があるたびに、巫女の格好をして、自分の唾液を茶碗に出し、村人たちに配って周った。…