夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第335夜

広いログハウスに暮らしていた。アメリカ西海岸にあるような、別荘のような家だった。姉と兄と、母方の祖父母と、両親と私と、そして、猫が1匹暮らしていた。灰色の長毛に埋もれた、体長1メートル近くあるデカい猫だった。リビングを覗いてみると、焦茶色の木目の床一面に、黄緑色の鼻水が水溜まりを作っていた。誰の鼻水かは分からないが、水浸しの床の真ん中に、猫が丸まって寝ていた。私は、死んでいるかもしれない、と思った。

5時間42分2秒。