夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

Saturday

第363夜

虚無。 5時間12分16秒。

第356夜

虚無。 5時間25分59秒。

第349夜

不眠。 6時間1分16秒。

第342夜

カヌーで川を下っていた。山間を縫うように出来た谷を流れる、幅の狭い川だった。一番下まで下って行くと、川の最後は、ヨーロッパの宮殿の中庭にあるプールに続いていた。真っ白な大理石に囲まれた、美しいプールの真ん中でカヌーを降り、私はプールを泳い…

第335夜

広いログハウスに暮らしていた。アメリカ西海岸にあるような、別荘のような家だった。姉と兄と、母方の祖父母と、両親と私と、そして、猫が1匹暮らしていた。灰色の長毛に埋もれた、体長1メートル近くあるデカい猫だった。リビングを覗いてみると、焦茶色の…

第328夜

宿泊しているホテルを出て、一番近いファミマまで走った。時刻は20時ごろである。空腹に限界が来たので、なにか食べ物を調達したかった。ファミマに入ると、店内は薄暗い。商品棚には何も置かれておらず、空き店舗のようにスッカラカンで、棚と棚の間の通路…

第321夜

虚無。 6時間56分5秒。

第314夜

高校生の組体操大会の審査員をやることになった。グラウンドには全国から数百人の高校生たちが集まっており、それぞれ30人ずつ、各学校のクラス単位で出場している。ひとクラスにつき1曲の持ち時間で組体操を披露し、私を含めた数人の審査員が採点して、その…

第307夜

虚無。 5時間40分6秒。

第300夜

演劇の舞台稽古にやって来た。稽古初日だから、私はまだセリフを完全に暗記できていない状態だったのだが、いざ稽古が始まってみると、他の役者陣は全員、台本を手放した状態で演じ切っている。しかも、稽古場と思われたその場所は、実は開放された舞台のセ…

第293夜

虚無。 6時間25分30秒。

第286夜

虚無。 9時間43分15秒。

第279夜

屋敷内の探索を終え、暗い玄関ホールに辿り着く頃には、私たちの体力はほとんど底をつきかけていた。私と、私の2人の仲間は、ほとんど体当たりするように玄関扉を開け、実に数時間ぶりに外の空気を吸い込んだ。刹那、仲間の1人が「わあ」と叫び、何かに引っ…

第272夜

「フィナーレの直前に、ステージ中央の脚立に登れ」と言われた。舞台袖からステージを覗いてみると、確かに、照明で照らされた明るいステージの中央には、高さ2メートル弱の脚立が聳え立っている。私は、本番直前の変更事項に震えてしまって、しかし何よりも…

第265夜

虚無。 7時間38分11秒。

第258夜

虚無。 8時間57分59秒。

第251夜

文化祭で騒がしい学園内を歩いていると、唐突に、去年の文化祭でリストバンドを無くしていたことを思い出した。校舎の別館には「文化祭忘れ物センター」が設置されており、過去数年分の文化祭での忘れ物、落とし物を管理している。私は慌てて別館に駆け込み…

第244夜

虚無。 6時間20分51秒。

第237夜

虚無。 7時間12分27秒。

第230夜

虚無。 8時間31分18秒。

第223夜

早朝、いつもの通学電車に乗り込んだ。この時間は毎朝ひどい満員電車のはずなのだが、今日は1人の客も乗っていなかった。朝日に照らされて高架を走る明るい車両には、私1人だけが立っている。静寂に車輪の轟音だけが響く中、私は未だ立ち尽くしたままで、窓…

第216夜

昼食の時間になったので、サンドウィッチでも買いに出かけることにした。近所のコンビニに入ってみたが、サンドウィッチはおろか、おにぎりひとつ置かれていない。周辺のコンビニも見て周ったが、食料品はどこも売り切れており、最終的に自宅から3キロ近い…

第209夜

燃えるゴミの収集日当日の深夜。朝は寝坊するだろうから、夜のうちにゴミ出ししてしまおうと思い、ゴミ袋を担いで近所の収集所まで行くと、いつもそこにある筈の大きな鉄製のゴミ箱が無くなっていた。ちょうど向かいの家から出て来た女性に「そこの突き当た…

第202夜

小学校の教室にて、昼休みになると突然、1人の男子生徒が、もう1人の男子生徒を大声で酷くからかい始めた。クラスメイトたちが取り囲んで見守る中、いじめられた子の身体はガタガタ震え始め、すると、胴体からボロっと四肢が剥がれ落ち、肉塊が木の板となっ…

第195夜

虚無。 7時間55分4秒。

第188夜

虚無。 7時間27分26秒。

第181夜

次の授業はグラウンドでのディスカッションなのだが、私は遅刻してしまった。同じく遅刻した数人と一緒にグラウンドまで走って行くと、クラスメイトたちが円になって地面に体育座りしていた。中央では担任の先生が、生徒が提出した作文を音読しており、私は…

第174夜

虚無。 8時間10分28秒。

第167夜

駅前で偶然、バイト先の店長と会った。正月明けだから「あけましておめでとうございます」を交わして、すると、店長がおもむろに紙袋を渡してきた。中には契約更新の書類などが入っているらしい。帰宅して、袋を開けると、書類の束と一緒に赤いポチ袋があっ…

第160夜

文化祭初日の朝、廊下が騒がしいので出てみると、旅行ツアー中のおばさんたちが大勢座り込んでいた。おばさんたちは「乗ってきたバスに荷物を預けていて、自分のおむつもそこに入っているのだが、運転手が行方不明だから返してもらえない。非常に困る」と訴…