夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第324夜

南側の窓を見ると、家の裏手に広がる芝生の庭に、十数人の強盗が立っていた。全員もれなく、武装した屈強な外国人男性で、微動だにせず、ただ仁王立ちして、じっと私の家を凝視している。私は、「今から逃げ出してもどうせ捕まるだろうから、せめて、なるべく上の階に逃げておこう」と思い、階段に足をかけた瞬間、けたたましい音と共に、ちょうど庭がある方の壁から、大雨のような銃弾の嵐が降り注いだ。襲撃が始まったようである。もはや階層など関係ないと判断した私は、なるべく壁の多い部屋に立てこもることに決めて、5階の、クローゼットの中へと潜り込んだ。

10時間48分16秒。