夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

Monday

第155夜

日本刀を腰に下げ、深夜のビックサイトにやって来た。入ってすぐのロビーのような空間抜けると、江戸の街並み再現した広い空間があった。実物大の大きな武家屋敷に入ると、屋敷内は大勢の若い武士たちで賑わっていた。彼らの中に1人だけ、敵襲を予測できる青…

第148夜

虚無。 4時間31分53秒。

第141夜

虚無。 7時間24分47秒。

第134夜

虚無。 7時間32分13秒。

第127夜

ドアを開け、自室に入ると、2体の自分の身体があった。2脚置かれたパイプ椅子の上に、それぞれ体育座りをして、膝に顔を埋める格好で寝ていた。2体とも完全に私の身体であり、完全に生きている身体であったが、ピクリとも動かずに、うずくまった状態で、ただ…

第120夜

小学校の帰りの会で、ハロウィンの仮装を披露することになった。隣の席の人と2人で同じ仮装をして教卓の前に立つのだが、私はそんな事をするなど知らなかったため、そもそも仮装を用意していなかった。順番が来ても立ち上がらない私を見た先生は、笑顔で「倫…

第113夜

パンクバンドのライブにやって来た。ライブハウスに入ると、フロアの壁一面に調味料ラックが貼り付けてあり、化粧水のボトルが何十本と並べられていた。ライブを観るためには、この化粧水ボトルに入らないといけないらしい。私は入り方が分からなかったので…

第106夜

2万円で買った車を運転して、ショッピングモールにやって来た。ここに私の新しい住処があるのだ。外観は普通の大型ショッピングモールだが、中に入ると、建物は外壁だけで中身は廃墟である。天井が無いため広い青空が覗き、古代遺跡のような岩の塊や塀のよう…

第99夜

小学校の学年全員で市民プールへ遠足にやって来た。1人1人ネットカフェの個室のような更衣室が割り当てられ、そこに荷物を置いてプールへ向かった。みんなお互いを信用しているし、施設は学校で貸切だったから、誰も更衣室に鍵を掛けていなかった。プールか…

第92夜

薬局で、大量の洗濯用洗剤を購入した。レジ横にある袋詰めの台で、大きな段ボールにせっせと洗剤ボトルを詰め込んでいると、すぐ隣で袋詰めをしていた若い夫婦の購入品が、私の洗剤の山に混ざってしまい、幾つかを一緒の段ボールに入れてしまった。全て詰め…

第85夜

遊園地でジェットコースターに乗った。併設された動物園の檻の真上を通過する、珍しいジェットコースターだった。私は中央付近の席に乗り込んだ。キャストの合図で、コースターは猛スピードで発車した。上り、下り、また大きく上ったところで、私のすぐ後ろ…

第78夜

虚無。 3時間57分53秒。

第71夜

私が店長であるショッピングモールを歩いていると、向こうから、キャビンアテンダントの制服を着た1人の女性が全速力で走って来た。彼女は私に向かって「自分がここの店長だ」と叫んでいた。彼女の名前はWさんである。Wさんに捕まると、全身をしつこくくすぐ…

第64夜

1冊の単行本を手に取った。背表紙の厚さは5センチほどあり、蛍光黄緑色の光沢紙カバーがかけられていた。ページを捲ってみると、中身は漫画だった。青年誌っぽい絵やセリフの雰囲気から、ジャンルはミステリーだと思われる。漫画を閉じて、今一度カバーの表…

第57夜

中学校の職員室に呼び出された。担任の先生は「あなたに夏休みが必要かどうかを話し合おう」と言った。職員室の来客用ソファで先生と向かい合い、数分の話し合いの末、私に夏休みは不必要、という結論になった。私は先生から課題のプリントを受け取り、職員…

第50夜

学校が終わり、サーカスのテントへ帰宅した。入り口では、団員のジャックとストロベリーが私の帰りを出迎えてくれた。ジャックは、身長180センチはあるスラリと華奢なバレリーナで、色白な細面に高い鼻が目立つ美男子である。フランスと日本のハーフだという…

第43夜

南国ホテルのようなボタニカルな建物で飼育している、大量のニワトリが脱走を始めた。建物内にゲージなどは無く、高さ1メートルほどの壁で部屋を区切り、100羽近いニワトリを逃げないように閉じ込めていた。壁を飛び越え、建物入り口の二重扉をすり抜けて、…

第36夜

20帖ほどある広いリビングに、5.6人掛けの大きな黒いソファがL字型に置かれており、音楽関係者たちが座って、話していた。部屋には作業机が数台、並べられており、文房具や資料が山積みにされていた。私は鼻水が出たので、ティッシュで豪快に鼻をかみ、周り…

第29夜

虚無。 5時間57分39秒。

第22夜

警官として、大勢の警察官と共に、ビルの家宅捜査に入った。5階建てで、1フロアに3部屋以上あった。専門学校の校舎のようだったが、1人の女性が、大勢の子どもたちと暮らしているという。ビル中を警官たちが物色して回り、その間、女性と子供たちは一部屋に…

第15夜

アメリカで、巨大テーマパークの集団アルバイト面接に参加した。アメリカ人面接官の前で、1人ずつマニュアル通りの演技を披露していく。セリフは全て英語である。周りの受験生たちが次々と合格していく中、私だけが下手な演技で呆れられてしまう。そもそも面…

第8夜

中学2年生の夏。学年全員で、1人1人20枚の皿を両手に抱え、グラウンドから教室までを、列を成して歩く行事があった。廊下の角や階段の途中では、必ず一度立ち止まらなければならない。皆、皿を落とさぬよう、列を乱さぬよう、黙って慎重に歩いていたが、私は…

第1夜

深夜、ヨーロッパの宮殿にて。蝋燭だけで照らされた豪華な廊下を、知らない人達と列をなして歩く。宮殿の主人は、身長3メートル近く、身体に色が無く、廊下の隅に立って、大きな目でこちらをギョロギョロ見つめている。我々は恐怖しながら歩き続ける。 食堂…