夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第15夜

アメリカで、巨大テーマパークの集団アルバイト面接に参加した。アメリカ人面接官の前で、1人ずつマニュアル通りの演技を披露していく。セリフは全て英語である。周りの受験生たちが次々と合格していく中、私だけが下手な演技で呆れられてしまう。そもそも面接官のダメ出しが英語だから、私は全くちんぷんかんぷんで、ひたすら元気に「Yes,Yes」と返事した。

面接が終わり、テーマパーク内を見学して周る研修があった。面接官と受験生たちが、ぞろぞろ列を成して歩く途中途中で、「君だけ未だ審査をパスしていない」と私をいじった。私は面接官に声を掛け、もう一度面接してもらうよう、お願いした。面接官の前で、今度は一対一で演技したが、面接官は穏やかな笑顔を貼り付けたまま、「難しいね」とだけ言い残し、去って行った。

4時間18分13秒。