夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第64夜

1冊の単行本を手に取った。背表紙の厚さは5センチほどあり、蛍光黄緑色の光沢紙カバーがかけられていた。ページを捲ってみると、中身は漫画だった。青年誌っぽい絵やセリフの雰囲気から、ジャンルはミステリーだと思われる。漫画を閉じて、今一度カバーの表紙を見ると、タイトル印字の隣には、油絵調にリアルに描かれた「セーラー服を着た上半身だけの青年が項垂れている」薄暗く不気味なイラストがあった。

5時間52分58秒。