夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

Tuesday

第149夜

かつての同級生たち30人と合宿所に泊まりに来ていた。最終日のホームルームの時間に突然、引率の先生が「〇〇さんは小学生の時、●●君のことが好きだったんですよ」と、私の初恋を全員の前で発表した。同級生たちは全員苦笑い、●●君も苦笑い、私は、発表され…

第142夜

同級生が発行する小説同人誌のファンなのだが、突然「次号休刊」の知らせが出たため、心配になった私は、編集本部の建物までやって来た。私鉄の鈍行に揺られて数時間、戸建てや神社が立ち並ぶ静かな町の、ひと際大きな日本家屋が、その編集本部であった。出…

第135夜

大洪水が押し寄せて、家の地盤はほぼ水と化してしまった。建物ごと今にも沈んでしまいそうだったが、私はこのまま、家の中で立て篭もることにした。部屋には数人の同級生も一緒にいたが、彼等は外に戦いに出掛けるという。家を出た彼等は、すっかり水没し切…

第128夜

不思議な鳥を飼っていた。体長1メートルほどある大きなアヒルで、まるまる太った真っ白な胴体に、薄い黄緑色をした長い首が生えている。遠くから見ると、歪なネギのようである。首の筋力が強く、顎の下に手の平を差し込むと、クチバシを引っ掛けて体ごとぶら…

第121夜

修学旅行で大きな神社にやって来た。砂利が敷き詰められた広大な境内を、クラスメイトたちと列を成して歩いていく。幅・高さ10メートルはあろうかという巨大な鳥居があった。その足元には、直径1メートルほどの小さなマンホールがあり、引率の先生がその蓋を…

第114夜

虚無(疲労困憊のため)。 7時間6分39秒。

第107夜

授業の復習をするために、休日の学校に登校した。校舎は古い木造のビルで、焦茶色の汚い板が壁や床に剥き出しで張られている。休日のはずだが、校舎内は大勢の生徒で賑わっていた。私は7階の教室を目指して、日本家屋にあるような木造の急な階段を上っていた…

第100夜

その水族館には、超巨大水槽があった。幅20メートル近くあり、深さは1400メートルある。膨大なスケールの水槽はたっぷりの海水で満たされており、海をそのまま切り取ったように、数メートル級の海藻やゴツゴツとした黒い岩壁がレイアウトされていた。照明は…

第93夜

自室の床いっぱいに、大量の茶封筒がばら撒かれていた。A4サイズの封筒ひとつひとつを拾い上げ、開封し、中に入っている書類の束と透明な袋を取り出す。書類の束は廃棄、透明な袋にはボタン電池や釘などが入っているため、それらを出して一箇所に集めておく…

第86夜

学習塾の校舎、中央の吹き抜けにある螺旋階段を下りていた。学年ごとに階が分かれており、1階分下りると1学年下の教室が並んでいる。3階分ほど下りると、階段から1番近い教室で、中学2年生の私が理科のテストの自主採点をしている姿が見えた。 6時間13分13秒…

第79夜

学校から逃げなくてはならなくなった。教室には私以外に誰も居らず、これから数名の追っ手が私を目指してやって来るらしい。私は教室から出て、廊下を走って、音楽室へと駆け込んだ。窓を開けて下を覗き込むと、ここは3階だった。窓から身を乗り出し、窓枠に…

第72夜

2メートル級の巨大ゾンビが蔓延る世界で、コンビニまで出掛けた。駅前は、ゾンビと逃げ惑う人と血液とで、酷い惨状だった。私が大声で「18時です」と叫ぶと、人を襲っていたゾンビたちは皆、一目散に何処かへ散って行った。私はそのまま、小学校の体育館まで…

第65夜

実家の一戸建てを事務所として活用していた。2階のリビングだったスペースには、十数人の同僚たちが働いている。「ピンポン」と鳴ったので、インターフォンカメラを確認すると、玄関前に知らないおばさんが映っていた。グレーのワンピースにショート丈のジャ…

第58夜

朝、高校の通学路を歩いていた。線路を渡って右手、40坪ほどある広い空き地に、屋根付きの立派な仮設ステージが建てられており、他校の生徒たちが揃いのクラスTシャツを着て、文化祭の準備をしていた。ステージ上に、中学時代の同級生A君の姿を見つけた。A君…

第51夜

私立の女子中学校は、学生運動の真っ最中だった。校舎には何本もの断幕が掲げられ、騒がしい校内とグラウンドを横目に、私は校舎1階の突き当たりにあるお茶屋さんに入った。古民家風の和室が広がる店内は、ボックス席ごとに障子の板で仕切られており、決起集…

第44夜

高校の卒業式が終わり、同級生たちと共に、そのままの足で大学へ向かった。全員、高校の制服姿であった。大学の門をくぐり、玄関ホールに入ったが、校内は休日のように閑散としている。始業は14時20分からだと聞いていたが、一向に始まる気配が無い。同級生…

第37夜

明け方、カーテンの明滅。 4時間13分49秒。

第30夜

学校で、自分の文集を制作するという課題が出された。各自、家で一冊ずつ手作りしてきて、提出しなければならない。私は黄色い画用紙をカッターで切り分け、文集の表紙にすることにした。切った画用紙に、ボールペンで極小の文字を書き埋めていく。文字列で…

第23夜

虚無。 5時間18分17秒。

第16夜

Mステのアリーナ撮影に参加した。巨大ステージでは大勢のスタッフたちが作業しており、客席では出演者たちが、それぞれ自分の演出に合うエキストラや小道具を探して走り回っていた。私は自分の小道具を両手に抱え、ステージ下でスタンバイしていると、小学校…

第9夜

大ファンである少女漫画作家の個展が開催された。会場は横浜の赤レンガ倉庫のような、レンガ造りの建物だった。限定グッズが並べられている部屋と、その隣はアイランドキッチンのカフェスペースで、客は売り場でグッズを選びながら飲み物を注文していた。グ…

第2夜

オーディションを受けるために芸能事務所を訪ねると、高校進学時にお世話になった先生が出て来た。「君はあの有名な、最近ドラマや舞台で活躍している子か」と歓迎されるが、そんな事実は思い当たらない。人違いではないかと新聞を見せてもらうと、そこには…