夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第107夜

授業の復習をするために、休日の学校に登校した。校舎は古い木造のビルで、焦茶色の汚い板が壁や床に剥き出しで張られている。休日のはずだが、校舎内は大勢の生徒で賑わっていた。私は7階の教室を目指して、日本家屋にあるような木造の急な階段を上っていたのだが、6階まで来たところで突然、階段が無くなってしまった。周りの生徒に聞くと、7階へは従業員用エレベーターを使わなければ行けないらしい。廊下の突き当たりまで進み、「関係者以外立ち入り禁止」の扉を開くと、綺麗なコンクリートの壁とリノリウムの廊下が続いており、エレベーターが10台近くずらりと並んでいた。上ボタンを押し、エレベーターに乗り込むと、あと1階分だというのにとんでもないスピードで上昇し始めた。エレベーターは2、3分上り続け、ようやく止まった。扉が開くと、そこには昭和の街並みが広がっていた。

9時間45分59秒。