夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第65夜

実家の一戸建てを事務所として活用していた。2階のリビングだったスペースには、十数人の同僚たちが働いている。「ピンポン」と鳴ったので、インターフォンカメラを確認すると、玄関前に知らないおばさんが映っていた。グレーのワンピースにショート丈のジャケットを羽織っており、歳は40歳くらいに見えた。知らない人だったが、気になるので1階まで降りてみると、おばさんが勝手に玄関を開けて、土足で入ってくるところだった。私は唖然としてしまったが、すぐに正気を取り戻して、おばさんにスリッパへ履き替えるようすすめた。階段を上がるおばさんの後ろをついて行きながら、おばさんの自己紹介を聞かされた。おばさんは1999年生まれで、なんと私と同じ23歳だった。2階に到着し、私は同僚たちと相談して、おばさんの話にアルミ製の相槌をうつことになった。

5時間41分23秒。