夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第252夜

津田沼の駅中商業施設の3階には、変わった雑貨や書籍、ヴィンテージ家具などを扱うサブカルな店が数多く出店している。私は、いつものように3階フロアを端から物色して歩き周り、ひと通り周り切ったところで、フロア中央に小島のように店を構えるヴィレッジヴァンガードへと入店した。私は、ここのヴィレヴァンが大好きだから、いつも1番最後に見ると決めている。いつも通り店内を一周して海外のポスターなどを眺め、帰り際にレジの前を通ると、レジには、いかにもラッパーといった出立の、いかつい大柄な男性が仁王立ちしており、私を見つけるや否や「君はいつもこのフロアを一周してから来るよね」と言って、微笑んだ。私が3階フロアをウィンドウショッピングしている様子を、ずっと見ていたようである。男性は「常連さんだから、店舗限定ハンバーガーをサービスしてあげるよ」と言って、一度バックヤードに戻り、もう一度出てきた時には、大きなハンバーガーを両手で鷲掴みしており、それをそのまま私に手渡してきた。ハンバーガーは分厚い牛肉のパティが2枚挟まっており、チリソースのような真っ赤なソースと、スライスチーズが詰め込まれた、実に大雑把でアメリカンなハンバーガーであった。私は、かつてマジックマッシュルームを売っていたヴィレヴァンは流石に格が違うな、と感心した。

8時間37分35秒。