夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第125夜

80年代ごろの都内住宅街を歩いていると、古い木造の平屋が建ち並ぶ、さらに昔の年代だろう一画に辿り着いた。道路だけはアスファルトで舗装されており、アスファルトには大量の猫の死骸が埋め込まれている。私以外に人はおらず、晴れているにも関わらず空気は濁り、辺りには腐乱臭が立ち込めている。私は大きな下水道管に潜り込んで、地下トンネルを通り、死の住宅街から脱出した。と、安心も束の間、トンネルの外は夜の海中で、私は正面からやって来た敵の潜水艦に狙撃され、海底へと沈んでいった。

7時間59分54秒。