夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第94夜

4車線ある大通りの中央分離帯にイベント用のテントを張って、私は予防接種を受けたい人を探すアルバイトをしていた。行き来する車両や横断歩道を歩く人に声を掛けていると、ある老夫婦が「接種したい」と申し出てくれた。私は夫婦をテントまで案内し、老婆の手を消毒して、手の甲にアメピンを刺して穴を開けた。そこに注射針を押し込み、黄色い液体を注入した。老婆は「こんなんで大丈夫なの」と言うので、私は「こんなもんですよ」と答えた。

7時間37分37秒。