夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第89夜

小学校の教室で、帰りのホームルームが開かれていた。教室には生徒が15人ほどしか居らず、30人全員が揃うまで帰れないルールのため、私たちは帰りの準備が済んでいるのに足止めを食らっていた。担任の先生は痺れを切らして、「今居るメンバーだけで掃除をして待っていよう」と言い出した。私たちは各々、雑巾や箒を持って教室を掃除し始めた。私は左膝が痛く、足を引きずりながら掃除した。やがて、教室の扉が勢いよく開かれ、居なかったメンバーが戻って来た。彼らは、さっきまで見ていたというプロレスの試合の様子を、興奮しながら語り合っていた。私は、やっと家に帰れるという事実に、涙が出るほど安堵した。

6時間19分21秒。