夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第41夜

高架の駅を降りると、同じ学校の生徒ばかりが大勢歩いていた。私は自分がマスクをしていないことに気が付き、焦ったが、見渡すと誰もマスクなど着けていなかったので安心した。学校に到着すると、駅前とは打って変わって人気が無く、廊下は電気が消されており、暗く、静かだった。廊下沿いの教室から同級生が2人出てきて、「早く隠れろ」と言って、私を中に招いた。入ると、中は教室ではなく、床の間がある正方形の和室で、四方の壁は全て襖になっていた。

廊下の先から、鬼の形相をした背の高い女の怪物が歩いてきた。私たちは襖をぴったり締切り、息を殺して、怪物が通り過ぎるのを待った。部屋を通り過ぎたところで、同級生はいきなり襖を開け放ち、怪物を銃で撃った。怪物は撃たれた反動で、電流のような、痺れる光線を身体から発した。同級生は光線を受け、痺れの痛みに絶叫していた。私も全身が痺れていたが、割と平気だった。怪物は消えた。

6時間42分48秒。