夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第31夜

ショッピングモールの下りエスカレーターに乗ったところで、小さい赤ちゃんを拾った。身長15cm弱、裸のキューピー人形のような赤ちゃんが、エスカレーターのステップに落ちていた。拾い上げると、泣き声の中で、割りかししっかり大人の口調で、しきりに何かを喋っていた。迷子だろうから、エスカレーターを降りて直ぐのインフォメーションセンターに持ち込んで、預けた。

赤ちゃんを預け終わり、またエスカレーターを下っていると、後ろから追っ手が来た。エスカレーターを駆け降り、ショッピングモールを出て駅まで走り、構内を抜けて、山の入り口までやって来た。雑草が生え盛る荒れた山道を懸命に上り、頂上まで来ると、石造りの鳥居が建っていた。鳥居の先は、木々に大量のお札が貼られ、大量の木札が吊るされている森だった。

7時間1分33秒。