夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第24夜

ラーメン屋の一人娘が誘拐されたという。父親の店主は、娘が居なくなってから店を閉じてしまった。私はラーメン屋を訪れ、コンビニで買ったクレープを食べながら、店主と話した。店主が突然、「お前か」と掴みかかってきた。私が食べているクレープのクリームに、口紅の赤が滲んでいた。私は口紅など付けていなかった。店主は、それは娘が普段付けている口紅の色だから、私が娘を誘拐した犯人だと思い込んだらしかった。誘拐などしていないから、否定した。私は真犯人を知っていた。ラーメン屋の店員で、今も店主のすぐ隣に座っている若い男の家に、娘は居る。

6時間0分38秒。