2023-07-16 第350夜 Sunday ある立食パーティに出席した。ドレスアップした大人たちがホールに集まり、軽食を片手に穏やかに歓談している。瞬間、1人の招待客の左耳が、バチンという破裂音と共に弾け飛んだ。途端にホールには悲鳴が沸き上がり、みんな、次は自分の耳が爆発するのではないか、と騒ぎ立てた。私も、今に破裂音が響くのではないかと怯えたが、待てども待てども爆発しない。私は、ホールの中央にある台に山盛り置かれた、引き出物のブランドもののルージュを鷲掴んで、駆け足でホールを飛び出し、帰宅した。 8時間57分34秒。