夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第304夜

私はこの時、小学6年生であった。帰りのホームルームが終わり、教室を出て、昇降口まで降りていく階段の途中、突然トイレに行きたくなった。私たちの学年が普段使うトイレは3階にあるのだが、既に階下に来てしまったので、やむなく、2階にある、主に4年生が使うトイレに入った。3つある個室のうち、一番奥の個室に入り、便座に座ると、個室の扉の上から4年生の女子たちが顔を覗かせて、「6年生がなんでここにいるの」などと笑いながら、無邪気に私を揶揄っている。私は個室から出て、彼女たちを壁際に並ばせて、「トイレの個室を覗いてはいけない」と、上級生らしく真面目に説教した。彼女たちはバツが悪そうにトイレから出て行き、私も続いて廊下に一歩出た瞬間、唐突に目の前が真っ白になり、私は気絶して倒れた。

7時間50分20秒。