夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第259夜

住宅街の僻地、古い一軒家が建ち並ぶ一角に、天狗の銅像を祀った小屋があった。周辺の家々は全員、この天狗を崇拝している。崇拝のために、ここ一帯の家の2階の窓はカエルの顔で揃えられており、各家の軒先では小豆を栽培している。また、天狗に扮して舞う伝統舞踊を、全国各地で披露して周っているらしい。今日は、私の家の近くの大通りで「天狗祭り」があるとのことで、観に来た。信号が止められた交差点は見物客でごった返し、スマホでGoogleマップを見てみると、この場所は「現在満員」と表示されていた。道の向こうから、天狗の神輿行列がやって来た。行列には、同級生の姿もあった。

7時間28分6秒。