夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第228夜

実家の浴室のドアを開けると、知らない親子が身体を洗っていた。2歳くらいの男の子と、その母親である。私が無視して入浴しようとしたら、母親が「シャワーで流してくださる?」と言う。男の子の身体を流すのを手伝ってくれ、ということらしい。私は男の子に声を掛けながら、シャワーで丁寧に泡を流してあげた。その様子を見ていた母親は、私に「あとで身体を拭くのも手伝ってくださる?」と言って、男の子を連れて浴室から出て行った。私は浴室の床に溜まった泡を隅々まで綺麗に流してから、脱衣所を覗き、「じゃあ拭くのを手伝いますね」と言うと、母親は怪訝そうな顔で「何言ってるんですか」と言い放ち、私に見向きもせずに男の子をバスタオルで拭き始めた。

8時間25分1秒。