夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第200夜

親戚たち全員と共に旅に出ることになった。小さい頃よく遊んだ従兄弟たちや、中には会ったこともない、知らないおばさんや青年もいた。少なくとも1年は帰らない予定だから、私は実家の家中ありとあらゆる鍵を施錠して周った。1階の物置部屋の前に、知らない女性が立っていた。恐らくは遠い親戚である。私が「ここのドアも施錠した方が良いのではないか」と尋ねると、女性は「そうね」と言いつつ、手に持ったフォークでドアノブをカツカツと引っ掻くだけだった。私は、この女性は私たち一族が旅をする間に空き巣に入る予定の敵だ、と確信した。

9時間17分1秒。