夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第163夜

自室の断捨離中、引き出しから見慣れない箱が出てきたので、開けてみると、中には10センチ前後の小さな白いインコがあった。以前飼っていた子で、5年以上前に亡くなったはずである。インコは微動だにせず、綺麗に乾燥して、まだ生きているかのように固まっていた。このまま大事に取っておこうか。幅の広いセロハンテープで巻いて、標本のように仕立てることにした。いざ、テープを巻きつけてみると、薄いテープ越しに手のひらに押し付けられるインコの固さが、急に気持ち悪く感じた。私は悲鳴を上げて、テープが巻き付いたインコをゴミ袋に放り投げた。

6時間14分13秒。