夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第161夜

新しい高校に編入した。初日は新学期のスタート日のため、全校生徒が大講堂に集められた。生徒は全員、講堂の床に座っているから、私も座ろうとしゃがみかけて、ポケットからボールペンを落としてしまった。ボールペンはそのまま転がり、講堂の中央に走る亀裂に落ちてしまった。途端、けたたましいブザー音が鳴り響き、床から熱気が立ち上った。誰かが「爆発すんじゃない」と叫んだ。私は一目散に講堂から飛び出した。背後からは尋常じゃない熱気が追いかけて来ていた。私はドアというドアをぶち破って、廊下を疾走し、やがて校舎の果てが見えて来た。裏通りに面した全面ガラス張りの窓に突進して、窓ガラスを割り、アスファルトに着地した。そのまま走って、校舎裏にある湖まで来たところで、背後で、校舎が大爆発する音が聴こえた。

8時間38分37秒。