夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第111夜

陶芸家の偉い先生が、我が家を訪ねて来た。彼はまだ40代の若き天才で、あと数年で人間国宝になるだろう、素晴らしい芸術家である。我が家には彼の作品が至る所に飾られており、特に玄関、靴箱の上などには、バスケットボール大の動物の焼き物が3つ並べてある。先生は玄関に入るなり、「やっぱり、私の作品を置いているから、部屋が広くなりましたね」と言った。私は、何がどうこの人のお陰なのだろう、と疑問に思った。

5時間57分24秒。