夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第97夜

町内の小さなリサイクルショップに入店すると、アンティーク好きの少年が、自分のコレクションを買い取ってもらいに来たところだった。少年は年代物の瓶や書籍を買取レジに預けて、私に「予想は2万円。最低でも1万円で売りたいんだ」と宣言した。私は少年と共に買取査定結果を待つことにした。査定が終わり、レジで提示された買取決定金額は「2円」だった。少年は唖然として立ち尽くした。

5時間48分30秒。