夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第67夜

教室の1番前の席に座って授業を受けていた。教卓がすぐ目の前の、先生に最も近い席だった。先生の話に矛盾点があったので、私は立ち上がって、先生のどこが間違っているかを並べ立て、声を荒げて反論した。先生は「やれやれ」といった調子で肩をすくめ、生徒たちの方を見て苦笑いしていた。私は反論しながら、もしかして、私の反論の方が余程自分勝手で、矛盾しているのではないか、そして、先生もクラスメイトたちもそれに気付いていて、私の反論を内心嘲笑っているのではないか、と思った。私は居た堪れなくなって、教室出た。渡り廊下まで走って行った。渡り廊下を渡り切ると、小学生くらいの少女が立っていた。少女は私に「大同小異」と言って、次に「鬼ごっこをしよう」と言った。私が鬼になったが、少女と成人の私では体格差がありすぎるので、一瞬で捕まえられてしまった。

5時間34分13秒。