夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第12夜

夕方の住宅街を歩いていた。道路脇の空き地には、浴衣姿で踊りの練習をする女性たちがいた。目的地である大きな古民家に到着し、入ると、体育館ほどある広い講堂で、20人近くが一斉に踊っており、その他大勢が講堂の端で正座して、自分の番が来るのを待っているようだった。私も、自分の番が来るまで待つことにした。6歳の従姉妹の隣に座ると、従姉妹は床にチョークで落書きをしていた。先生らしき大人に落書きを見つかり、従姉妹と私は講堂から追い出された。2人で人力車に乗りながら、従姉妹は「丸の内駅前の商社に転職するのだ」と自虐的に笑った。従姉妹を勇気づけるため、「私は出版社にいたけど、1日で辞めてやった」と教えてあげた。従姉妹は絶句した。

7時間4分14秒。