夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第234夜

高さ10メートル近くある2本のヤシの木の頂点を結ぶ様に張られたロープの真ん中に、1匹の猫が座っていた。ロープの真下には、猫が下に落ちてくるのを今か今かと待ち構え、ニヤニヤ笑っているおじさんが立っていた。私は、もし猫がおじさんの元へ落ちてしまったら、そのまま殺されてしまうのではないかと、ハラハラしながら見守っていた。

5時間31分54秒。