夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

第185夜

隣の家の工事の騒音で目が覚めた。カーテンを開けると、隣家の屋根に上っている作業員たちが、窓のすぐ目の前に見えた。眺めていると、彼らと目が合ってしまい、すると突然、作業員たちが一斉に私の部屋のベランダに降り立ち、窓を開けて、わらわらと室内まで入って来た。呆気に取られていると、一人が「休憩させてもらいます」などと言い出すので、私は慌てて「全員出て行ってくれ」と叫んだ。作業員たちは渋々、またベランダから外へと帰って行ったが、最後までしぶとく居座る男性がいた。私は「そんな事では友達も出来ないぞ。少しは人の気持ちを考えろ」と諭すと、男性は思い直したようで、そそくさと出て行った。やっと静かになった、と安心も束の間、換気口から「じゃあ、ここから喋るね」という、先程の男性の声が聴こえてきた。

6時間22分25秒。