夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第304夜

私はこの時、小学6年生であった。帰りのホームルームが終わり、教室を出て、昇降口まで降りていく階段の途中、突然トイレに行きたくなった。私たちの学年が普段使うトイレは3階にあるのだが、既に階下に来てしまったので、やむなく、2階にある、主に4年生が…

第303夜

虚無。 9時間4分3秒。

第302夜

合宿に向かうバスに乗っていた。バスは高速道路を降りると、そのまま住宅街に入り、休憩のために一軒家の前で停車した。乗客たちと共にバスから降りると、そこは私の実家だった。私は家に入って、自分の部屋のドアを開けると、私の知らない白い家具でレイア…

第301夜

虚無。 5時間29分58秒。

第300夜

演劇の舞台稽古にやって来た。稽古初日だから、私はまだセリフを完全に暗記できていない状態だったのだが、いざ稽古が始まってみると、他の役者陣は全員、台本を手放した状態で演じ切っている。しかも、稽古場と思われたその場所は、実は開放された舞台のセ…

第299夜

虚無。 6時間1分15秒。

第298夜

アーケード街を歩いていた。1階に商店が入る雑居ビルが何軒も建ち並び、営業しているのかいないのか、どの店も入り口は開いているものの、客や店員の姿が見えない。私は1人、マクドナルドの看板を掲げた店に入った。店内の壁はコンクリート剥き出しで、ガレ…

第297夜

高校の教室で、帰りのホームルームが行われていた。先生は黒板に時間割表を貼り出し、明日以降の授業の予定を説明しはじめた。時間割表は所々黒く塗りつぶされており、先生は「黒い箇所の時間は自習になります」と言う。クラスメイトたちが静かにうなづき、…

第296夜

修学旅行の行きの高速バスの車内にいた。この車両には私のクラスメイト30人が乗っており、その内の半分が私をいじめている側の人、もう半分が私にいじめられている人だった。私たちは次の停車場で降りる予定であり、私は「大きい荷物を手提げに入れ替えて、…

第295夜

虚無(熟睡)。 3時間19分5秒。

第294夜

大きな舞台の舞台袖にいた。薄暗い空間には、頭上から何枚もの暗幕が垂れ下がり、天井から照らしているスポットライトが、木漏れ日のように、床に所々光りの円を描いている。散らばっているスポットライトの円のうち、どれかひとつ、正解の円に足を踏み入れ…

第293夜

虚無。 6時間25分30秒。

第292夜

虚無。 9時間19分5秒。

第291夜

快速が停まるような大きな駅の真上、駅舎ビルと思われる建物に、1人きりでいた。その場所は、照明の無い真っ暗な空間で、だだっ広い暗闇に目を凝らしてみると、学校の机が並べてあるようである。教室のような部屋だと思った。部屋の真下がホームだから、電車…

第290夜

虚無。 8時間26分16秒。

第289夜

サバイバルゲームが始まった。プレイヤーは全員ミリタリー柄の戦闘服を身に纏い、専用の競技フィールドを疾走する、5対5の本格的なチーム戦である。武器は銃ではなく、その場その場で自分でサイコロを振り、出た目の数によって自分の状況が断定される。私は…

第288夜

虚無。 5時間11分31秒。

第287夜

音楽の授業が終わり、クラスメイト全員で音楽室から教室まで戻って来た。今日はこの後、1階のロビーでクリスマス式典が行われるので、教科書を置いたら、また直ぐに教室を出て、クラス全員で1階まで駆け降りて行った。 ロビーは3階まで吹き抜けの広い空間で…

第286夜

虚無。 9時間43分15秒。

第285夜

家庭科室に1人ずつ出向き、リレー形式で1つの料理を作るという、チーム対抗の料理対決が始まった。私は1巡目担当だったから、生のイカを細く切って、それをさらに微塵切りにし、醤油をなみなみと流し込んだ平皿に浸して、「刺身の醤油漬け」の様な、巻き寿司…

第284夜

校舎内で鬼ごっこが開催された。参加人数は10人ほどで、私は逃げる側に割り振られたのだが、肝心の鬼が誰なのかは知らされないまま、ゲームがスタートした。鬼の正体が不明な他にも、特殊なルールがあって、校舎中央の、廊下が交差する十字路の真ん中に、直…

第283夜

虚無。 9時間48分13秒。

第282夜

iPhoneの週間天気予報にて、水曜日だけ最高気温「2500度」の表示。 5時間26分23秒。

第281夜

左足の膝下から、白いヒモが飛び出していた。ヒモはガーゼをよった様な布製で、端っこを引っ張ってみると、肉の内側からズルズルと引き摺り出された。引っ張り出した部分に血はついていない。内側の肉が引っ張られる感覚に耐えながら、ヒモを出せるだけ引っ…

第280夜

虚無。 7時間19分0秒。

第279夜

屋敷内の探索を終え、暗い玄関ホールに辿り着く頃には、私たちの体力はほとんど底をつきかけていた。私と、私の2人の仲間は、ほとんど体当たりするように玄関扉を開け、実に数時間ぶりに外の空気を吸い込んだ。刹那、仲間の1人が「わあ」と叫び、何かに引っ…

第278夜

ホームルームが終わって放課後。トイレに行って、さあ帰ろうと思い、教室に入ると、私と同じ班の3人が教室を掃除していた。私は、今日が掃除当番の日であることを思い出した。3人は、教室に入って来た私には目もくれず、机を移動させ、床にモップをかけて、…

第277夜

虚無。 6時間13分42秒。

第276夜

私の刺殺を企んでいる殺人鬼がいるらしい。刃渡り20センチの包丁を振り回して、私を探している。殺人鬼は大柄な男で、左腕にある3針縫った傷跡が目印だという。私は、家中の窓に鍵を掛け、雨戸を下ろし、真っ暗な自室にこもって、内側から全身でドア押さえつ…

第275夜

玄関扉の上部の壁に、ネジ穴が1つ空いていた。私は鍵ではなく、アルミ製のハンガーの持ち手を、そのネジ穴に差し込み、思い切り右に回した。ガラガラという轟音と共に、家の中にある数個の部屋が、まるで観覧車のように、地中から地上へ、地上から地中へ、時…