夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第61夜

虚無。 5時間14分52秒。

第60夜

北海道のリゾートホテルでアルバイトをしていた。映画館も併設されている巨大ホテルで、正面玄関のロビーは3階まで吹き抜け、中央には大きなシャンデリアが吊るされていた。内装は豪華な造りだが、建物の外観は「銀座のビジネスホテル」のようなシンプルな見…

第59夜

オフィス街の真ん中にある芝生の公園で、数十メートルも続く長い行列に並んでいた。先頭には大きなワゴンが置かれており、Tシャツやらワンピースやらバッグやらが山ほど入れられていた。私たちはワゴンの中から「正解」を取り出して、次の地点まで持って行か…

第58夜

朝、高校の通学路を歩いていた。線路を渡って右手、40坪ほどある広い空き地に、屋根付きの立派な仮設ステージが建てられており、他校の生徒たちが揃いのクラスTシャツを着て、文化祭の準備をしていた。ステージ上に、中学時代の同級生A君の姿を見つけた。A君…

第57夜

中学校の職員室に呼び出された。担任の先生は「あなたに夏休みが必要かどうかを話し合おう」と言った。職員室の来客用ソファで先生と向かい合い、数分の話し合いの末、私に夏休みは不必要、という結論になった。私は先生から課題のプリントを受け取り、職員…

第56夜

振り込みをする為に、銀行のATMに並んだ。行内には数十人の客が長い行列を作っていた。並んでいる人は全員、銀行入り口で渡された冊子を持っており、読みながら列に並んでいる。私も冊子を受け取り、列の最後尾についた。冊子はA4サイズで、厚さは5ミリ程度…

第55夜

高校3年生の冬、明日で死ぬことが決まったので、文化祭で賑わう校舎を巡り歩きながら、同級生たちにお別れの挨拶をしてまわった。普段から仲の良い人や、小学校卒業以来一度も喋っていなかった人まで、ひとりひとりと握手して、一言「お元気で」と伝えた。泣…

第54夜

虚無。 5時間0分27秒。

第53夜

同級生の友人と2人で、お台場にある科学館へ行ってきた。宇宙科学がメインテーマの施設で、館内にはたくさんの望遠鏡が並んでおり、中には全長10メートルはありそうな、異様に細長い望遠鏡も展示されていた。 科学館を出て、お台場の駅へ向かうと、駅前ロー…

第52夜

高校のスクールバッグを左肩に掛けて、昼休み時間に登校した。昼休みのはずだったが、廊下には数人しかおらず、各教室からは微かな話し声が聴こえていた。私は気合いを入れて、髪を内巻きツインテールにセットしてきたのだが、何人かとすれ違う間に、急激に…

第51夜

私立の女子中学校は、学生運動の真っ最中だった。校舎には何本もの断幕が掲げられ、騒がしい校内とグラウンドを横目に、私は校舎1階の突き当たりにあるお茶屋さんに入った。古民家風の和室が広がる店内は、ボックス席ごとに障子の板で仕切られており、決起集…

第50夜

学校が終わり、サーカスのテントへ帰宅した。入り口では、団員のジャックとストロベリーが私の帰りを出迎えてくれた。ジャックは、身長180センチはあるスラリと華奢なバレリーナで、色白な細面に高い鼻が目立つ美男子である。フランスと日本のハーフだという…

第49夜

虚無。 4時間18分18秒。

第48夜

車椅子を押して成田空港内を歩いていた。車椅子には知らない少女が座っていた。沖縄のお土産を買うために、ご当地アンテナショップが並ぶエリアを散策した。特に欲しいお土産は見つからなかったので、何も買わないまま、昼食をとるためにレストラン街へ向か…

第47夜

高校の校内は、来る文化祭の準備のために、廊下も教室もグラウンドも生徒たちで溢れかえっており、賑やかであった。私は友人と共に、3階の廊下の突き当たりにある自販機で、カフェオレを1本買った。渡り廊下に出ると、外のグラウンドで全校集会が開かれよう…

第46夜

小学校の教室にて、5時間目は自習なので、生徒たちは各々好きなことをやって騒いでいた。担任の先生は椅子に座り、教卓に肘をついて、私が提出した「通り雨が」という詩を如何にもつまらなそうに朗読した。読み終わって、「こういうのを提出した人もいます」…

第45夜

実家の自室にて、展覧会を開催した。積み木とアンティーク人形の作品が多数展示され、私は作品ごとにストーリー脚本を執筆した。見に来てくれた先輩たちは「脚本を書くなんて珍しい」と驚いていたが、私は昔から習慣的に、当たり前に毎日脚本を書いていた。…

第44夜

高校の卒業式が終わり、同級生たちと共に、そのままの足で大学へ向かった。全員、高校の制服姿であった。大学の門をくぐり、玄関ホールに入ったが、校内は休日のように閑散としている。始業は14時20分からだと聞いていたが、一向に始まる気配が無い。同級生…

第43夜

南国ホテルのようなボタニカルな建物で飼育している、大量のニワトリが脱走を始めた。建物内にゲージなどは無く、高さ1メートルほどの壁で部屋を区切り、100羽近いニワトリを逃げないように閉じ込めていた。壁を飛び越え、建物入り口の二重扉をすり抜けて、…

第42夜

虚無。 4時間39分35秒。

第41夜

高架の駅を降りると、同じ学校の生徒ばかりが大勢歩いていた。私は自分がマスクをしていないことに気が付き、焦ったが、見渡すと誰もマスクなど着けていなかったので安心した。学校に到着すると、駅前とは打って変わって人気が無く、廊下は電気が消されてお…

第40夜

デザイン事務所に勤務していた。個人経営で、スタッフは10人程度しか居ない。2階建ての一軒家で、日当たりが良く、木の温かみのあふれる綺麗な内装だった。インターフォンが鳴ったので、玄関を開けると、ゾンビが1人、立っていた。私は咄嗟に「この人、おか…

第39夜

横浜にある古いラーメン屋に入った。店内はいかにも昭和の定食屋で、赤い丸椅子と焦茶色のテーブルが並び、客が5.6人入っていた。まずは入って正面のレジにて、注文をしなくてはならない。エプロンに三角巾姿の恰幅の良いおばちゃんに、「後から連れが来るの…

第38夜

クラスメイトたちが対立し、学級崩壊を起こした。ホームルームでは口論の激化、泣き出す女子生徒。私は興味が無いので、帰ることにした。教室後方の席に座る友人に「帰る」と口パクで伝えると、彼女も帰ることにしたらしい。私たちはスクールバッグに持ち物…

第37夜

明け方、カーテンの明滅。 4時間13分49秒。

第36夜

20帖ほどある広いリビングに、5.6人掛けの大きな黒いソファがL字型に置かれており、音楽関係者たちが座って、話していた。部屋には作業机が数台、並べられており、文房具や資料が山積みにされていた。私は鼻水が出たので、ティッシュで豪快に鼻をかみ、周り…

第35夜

体育祭で、リレーの出番を待っていた。待機場所は校舎地下1階の空き教室で、天井付近の覗き窓からグラウンドの様子が見えた。私たちのチームは7人で、内4人は他の教室、私たちは3人でこの教室に待機していた。地下だから薄暗く、私たちは押し黙って、床にし…

第34夜

目が覚めると、自分が寝ているロフトベッドの上部分と、下の机部分が分解されており、今にもベットが崩れ落ちそうだった。慌てて起きて、あらゆる箇所のネジをドライバーで締めて周った。芸人2人が、私の部屋の床で、美少女のアニメイラストを大きな藁半紙に…

第33夜

虚無。 7時間34分29秒。

第32夜

放課後、最寄り駅に向かった。ホームには中央線のオレンジ色の電車が停まっており、ホームの地面には、電車の昇降口に並ぶための白線が、各昇降口ごとに2本ずつ引かれていた。昇降口の数だけ、列が作られる形である。列ごとに、地面には「神奈川」「石川」の…