夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

第153夜

遠足で、吉祥寺の広い公園にやって来た。ここは園内を巡回するバスに乗って、公園内各所のスポットを観光することができる。私以外の同級生たちは皆、4人組の班に分かれて、それぞれバスに乗り込んで出発していったが、私には何故か、私1人しか乗らないバス…

第152夜

海沿いに建つ広い食堂である。50代くらいのおばさんが、1人で切り盛りしている。昼になると、付近の学校に通う大勢の中高生たちが全員やって来て、食堂は文化祭のような賑わいになる。しかも、学校ごとに昼休みの始まる時間が異なるから、群衆は15分差で、3…

第151夜

虚無。 5時間16分28秒。

第150夜

高校の昼休み、マックに昼食を買いに行くことにした。近くの席の2人もマックを食べたいと言うから、私は2人の分もついでに買って来てあげようと思い、何を食べたいか尋ねた。1人は既にセットメニューと決まっていたが、もう1人が悩みに悩んだ。スマホでメニ…

第149夜

かつての同級生たち30人と合宿所に泊まりに来ていた。最終日のホームルームの時間に突然、引率の先生が「〇〇さんは小学生の時、●●君のことが好きだったんですよ」と、私の初恋を全員の前で発表した。同級生たちは全員苦笑い、●●君も苦笑い、私は、発表され…

第148夜

虚無。 4時間31分53秒。

第147夜

目を覚ましたのは15時過ぎであった。布団でゴロゴロしていたら深夜になってしまったので、慌ててご飯を買いにイオンまで走った。まだ午前2時半だから営業しているだろう、と思っていたのだが、いざイオンまで来てみると、煌々と蛍光灯の照らす広い駐車場は、…

第146夜

銀行でアルバイトをしていた。まだ勤務時間中にも関わらず、入り口から走って逃げ出したら、上司や先輩たちが一目散に追いかけて来て、銀行の目の前の大通りで、私は直ぐに取り押さえられた。大人数人によって銀行内まで引きずり戻され、「逃亡しないように…

第145夜

ヘリコプターで、雑居ビルの屋上に降り立った。50坪ほどの正方形の屋上を、真っ二つに分断するように高い壁が建てられており、壁中央には2メートル四方の正方形の大きな穴が空いていた。穴にはガラスも鉄格子も無く、ただぽっかり空いた「壁穴」なのだが、穴…

第144夜

虚無。 8時間29分10秒。

第143夜

地元の駅前に、アメリカ風の街が出来た。その街から線路沿いに歩いて行くと、住人専用のアメリカ風ショッピングモールがある。一応、街の住人以外も入場可能だと言うので、私も行ってみることにした。ショッピングモールの中はアメリカの田舎の街並みが再現…

第142夜

同級生が発行する小説同人誌のファンなのだが、突然「次号休刊」の知らせが出たため、心配になった私は、編集本部の建物までやって来た。私鉄の鈍行に揺られて数時間、戸建てや神社が立ち並ぶ静かな町の、ひと際大きな日本家屋が、その編集本部であった。出…

第141夜

虚無。 7時間24分47秒。

第140夜

これまでの人生で何度か見ていた「ストーリーが続いている夢」を、私以外も見ている人がいることに気付いた。私と、友人と、同い年の従姉妹と、この3人は、そのストーリーの夢を見ている間は、同時に本人の意識も共有されており、つまりは、同じ1つの夢を3人…

第139夜

ドンキの化粧品売り場を出ると、店先は道路ではなく、幅20メートル程度の、どこまでも続く大きな滑り台になっていた。ただ下降するだけでなく、ウォータースライダーのように緩やかな起伏があり、台面にはピンクのスライムのような液体が流れている。私は周…

第138夜

虚無。 6時間13分59秒。

第137夜

大きな屋台の中華屋にやって来た。屋外なのだが、バイキング形式の店である。私は友人と、2人席に向かい合って座った。友人が「肉まんが食べたい」と言うから、私は料理が並ぶ台まで取りに向かった。「肉まん」の札が掛かる銀の大きなボウルには「厳選した特…

第136夜

久しぶりに登校しようとしたのだが、学校の場所を忘れてしまった。朝の通勤通学で賑わう駅前通りを、行ったり来たりして彷徨ったが、どの方角かすら見当も付かない。気付くと、見知らぬ住宅街に迷い込んでしまっていた。一軒家が建ち並ぶ中に、扉が開けっぱ…

第135夜

大洪水が押し寄せて、家の地盤はほぼ水と化してしまった。建物ごと今にも沈んでしまいそうだったが、私はこのまま、家の中で立て篭もることにした。部屋には数人の同級生も一緒にいたが、彼等は外に戦いに出掛けるという。家を出た彼等は、すっかり水没し切…

第134夜

虚無。 7時間32分13秒。

第133夜

工事現場の肉体労働に耐えかね、逃げ出すことにした。切れた蛍光灯を捨ててくる振りをして、そのまま無断で現場から抜け出し、走った。後ろから、黒ずくめの痩せた長身の男と、工事現場のヘルメットを被った警備員の男が、走って追いかけて来るのが見えた。…

第132夜

授業が終わり、教室を出ると、廊下も階段も真っ暗闇で、すっかり夜だった。他に生徒は誰もおらず、校内は私1人だけである。階段を降りると、踊り場にアルミ製のドアが2枚並んでいる。どちらか「正解」に続くドアを開けないと、学校から出られない。私は、窓…

第131夜

子ども向け教育番組の歌のお兄さんがプロデュースしたという、郊外の遊園地にやって来た。中央広場には、脳みそが透けて見えている海獣の巨大オブジェがあり、全体的にアングラ感漂う、中野ブロードウェイのような雰囲気で、およそ子ども向けの施設では無か…

第130夜

放課後、1人で水族館へ立ち寄った。ちょうど子ども向けの勉強イベントをやっていたので、暇つぶししたい私は列に並んで参加した。壁一面に水槽が並べられた小さなホールに入り、20人程度の子どもたちと、私は、体育座りをして講師の登場を待った。拍手と共に…

第129夜

虚無。 7時間14分20秒。

第128夜

不思議な鳥を飼っていた。体長1メートルほどある大きなアヒルで、まるまる太った真っ白な胴体に、薄い黄緑色をした長い首が生えている。遠くから見ると、歪なネギのようである。首の筋力が強く、顎の下に手の平を差し込むと、クチバシを引っ掛けて体ごとぶら…

第127夜

ドアを開け、自室に入ると、2体の自分の身体があった。2脚置かれたパイプ椅子の上に、それぞれ体育座りをして、膝に顔を埋める格好で寝ていた。2体とも完全に私の身体であり、完全に生きている身体であったが、ピクリとも動かずに、うずくまった状態で、ただ…

第126夜

町内放送で、町中に警報が鳴り響いた。「今日は身体に電流が流れる日です」という合図である。相応の対策をしないと、全身が痺れて、夜までには死んでしまう。専用の特殊なレモンタブレットを噛み砕くか、それが無ければ、ゆで卵を食べることで症状が改善さ…

第125夜

80年代ごろの都内住宅街を歩いていると、古い木造の平屋が建ち並ぶ、さらに昔の年代だろう一画に辿り着いた。道路だけはアスファルトで舗装されており、アスファルトには大量の猫の死骸が埋め込まれている。私以外に人はおらず、晴れているにも関わらず空気…

第124夜

去年演劇の舞台で共演した劇団員たちに追いかけられている。私は一切、自分が舞台に出演したという記憶が無いのだが、彼らが言うには、私は去年、主人公役として彼らと共にロングラン公演に出演していたらしい。彼らは、今年もまた同じ公演があるから一緒に…