夜間日記

2022年8月1日~2023年7月31日

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第92夜

薬局で、大量の洗濯用洗剤を購入した。レジ横にある袋詰めの台で、大きな段ボールにせっせと洗剤ボトルを詰め込んでいると、すぐ隣で袋詰めをしていた若い夫婦の購入品が、私の洗剤の山に混ざってしまい、幾つかを一緒の段ボールに入れてしまった。全て詰め…

第91夜

虚無。 4時間19分44秒。

第90夜

ゾンビが徘徊する世界であった。そのゾンビに噛まれると、人としての知性や理性を残したままで、見た目だけがゾンビ状態になる。オフィスでの会議中、デスクに座る同僚や先輩が、1人、また1人と顔を伏せって嘔吐した。顔を上げ、ニッカリと笑った彼らの口元…

第89夜

小学校の教室で、帰りのホームルームが開かれていた。教室には生徒が15人ほどしか居らず、30人全員が揃うまで帰れないルールのため、私たちは帰りの準備が済んでいるのに足止めを食らっていた。担任の先生は痺れを切らして、「今居るメンバーだけで掃除をし…

第88夜

虚無。 5時間22分36秒。

第87夜

小学校の教室にて、私はすごろくのルールについて、クラスメイトたちに説明していた。「ゴールまで残り3マスの時、5の目が出たら、一度ゴールして2マス戻る」と何度も説明したのだが、クラスメイトは理解してくれない。十数人相手に、黒板に図まで描いて、何…

第86夜

学習塾の校舎、中央の吹き抜けにある螺旋階段を下りていた。学年ごとに階が分かれており、1階分下りると1学年下の教室が並んでいる。3階分ほど下りると、階段から1番近い教室で、中学2年生の私が理科のテストの自主採点をしている姿が見えた。 6時間13分13秒…

第85夜

遊園地でジェットコースターに乗った。併設された動物園の檻の真上を通過する、珍しいジェットコースターだった。私は中央付近の席に乗り込んだ。キャストの合図で、コースターは猛スピードで発車した。上り、下り、また大きく上ったところで、私のすぐ後ろ…

第84夜

高校にて、犯罪組織による授業が開催された。黒板の前に立った組織の面々は、我々生徒に向かってデスゲームを提案した。ルールは単純な「鬼ごっこ」である。まず、前列に座る2人の生徒が鬼に指名され、手の甲にタトゥーを入れられた。鬼にタッチされると自分…

第83夜

放課後、自分の下駄箱を開けると、学生靴の上に、進路指導の先生からの手紙が乗せてあった。封を開け、便箋を広げると、一文「毎日登校すべし」とだけ書かれており、読んだ途端に意識が朦朧とした。足元をふらつかせながらヨロヨロ校門を出ると、向こうから…

第82夜

虚無。 4時間24分58秒。

第81夜

大型犬を連れて海の中を散歩していた。水中でリードを引いて、犬と一緒に水を蹴って走っていた。水面が近づいてきた頃、大きな地響きが鳴り、地震が起こった。私は慌てて砂浜に上がり、海岸を歩いていた知人に犬を預けて、避難を促した。私は人を探すために…

第80夜

小学校の休み時間、クラスメイトたちは校庭で鬼ごっこをするそうなので、私も入れてもらうため、校庭まで出て来た。てっきり、既に鬼ごっこが始まっているものだと思っていたのだが、校庭では、クラスメイトたちが10人対10人ほどの2極に分かれて対立していた…

第79夜

学校から逃げなくてはならなくなった。教室には私以外に誰も居らず、これから数名の追っ手が私を目指してやって来るらしい。私は教室から出て、廊下を走って、音楽室へと駆け込んだ。窓を開けて下を覗き込むと、ここは3階だった。窓から身を乗り出し、窓枠に…

第78夜

虚無。 3時間57分53秒。

第77夜

洋服店でアルバイトをしていた。狭い店内には、ハンガーに掛けられたセーターが、壁から天井から、所狭しと吊るされていた。私は閉店後、店中のセーターをハンガーから外し、バックヤードに仕舞う仕事だった。先輩の女性は、店の一角を占める大量のパワーパ…

第76夜

リビングの椅子に寝転がる赤ちゃんに、爆弾が仕掛けられていた。赤ちゃんの背中に、メトロノームのような機会が括り付けられており、振動を感知すると爆発するらしい。まもなく、家に爆弾処理班が到着した。赤ちゃんの爆弾を速やかに解除し、ついでに家の中…

第75夜

洋館に到着した。正面玄関から入ると、玄関ロビーにて3人の女性に出迎えられた。黒ドレス女性と、家政婦のような女性、そして、家政婦が押すワゴンに載せられた、上半身だけのおばあさんだった。ワゴンに載るこのおばあさんが、館主人の奥様らしかった、と言…

第74夜

学校に登校すると、授業が始まるまで掃除の時間だった。私は教室担当なので、30人分の机をひとつひとつ、隅々まで消しゴムをかけて周った。鉛筆で彫りつけられた落書きが、なかなか消えなかった。ふと顔を上げると、私以外の生徒全員の姿が見えないので、巡…

第73夜

虚無。 6時間11分0秒。

第72夜

2メートル級の巨大ゾンビが蔓延る世界で、コンビニまで出掛けた。駅前は、ゾンビと逃げ惑う人と血液とで、酷い惨状だった。私が大声で「18時です」と叫ぶと、人を襲っていたゾンビたちは皆、一目散に何処かへ散って行った。私はそのまま、小学校の体育館まで…

第71夜

私が店長であるショッピングモールを歩いていると、向こうから、キャビンアテンダントの制服を着た1人の女性が全速力で走って来た。彼女は私に向かって「自分がここの店長だ」と叫んでいた。彼女の名前はWさんである。Wさんに捕まると、全身をしつこくくすぐ…

第70夜

真夏、青空が冴え渡る朝、アパートに帰宅した。部屋は2階の角部屋だった。玄関のドアを開けると、内装は寝台列車の個室のようだった。幅は2メートル程しかなく、広さは6帖程度の細長い部屋で、広いキャンピングカーのようでもあった。四方すべての壁が車窓に…

第69夜

ショッピングモールの広場に、車を車庫入れするアトラクションがあった。広場の中心に乗用車が1台停まっており、それを数メートル後方にある壁の凹みに収めるのである。私も挑戦しようと思い、車の横に立つ係員に声を掛けたが、いざ乗車しようとした瞬間、バ…

第68夜

高校の部活にOGとして顔出を出した。教室に入ると、5人の後輩たちと1人の顧問がダンスの練習をしていた。顧問は私に気付いて、「テストします」と言った。顧問はダンスの型を動いて見せ、私に「これと同じ動きをしろ」と言った。私は完璧に動きをコピーして…

第67夜

教室の1番前の席に座って授業を受けていた。教卓がすぐ目の前の、先生に最も近い席だった。先生の話に矛盾点があったので、私は立ち上がって、先生のどこが間違っているかを並べ立て、声を荒げて反論した。先生は「やれやれ」といった調子で肩をすくめ、生徒…

第66夜

虚無。 4時間52分39秒。

第65夜

実家の一戸建てを事務所として活用していた。2階のリビングだったスペースには、十数人の同僚たちが働いている。「ピンポン」と鳴ったので、インターフォンカメラを確認すると、玄関前に知らないおばさんが映っていた。グレーのワンピースにショート丈のジャ…

第64夜

1冊の単行本を手に取った。背表紙の厚さは5センチほどあり、蛍光黄緑色の光沢紙カバーがかけられていた。ページを捲ってみると、中身は漫画だった。青年誌っぽい絵やセリフの雰囲気から、ジャンルはミステリーだと思われる。漫画を閉じて、今一度カバーの表…

第63夜

高校の合宿で、国立図書館に泊まった。腰の高さの本棚が何十列も並べられており、展示場のように広い館内のずっと奥まで続いていた。私たち生徒は4人ずつの班に分かれて、本棚と本棚の間に布団を敷いて寝た。館内は一晩中、電気がつけられたままだった。寝転…